大槌町から上ってまた下って、山田町へ入ります。
ここは、くねくねとした坂道が続くので、歩く旅人にとっては難所の一つだったそうです。
四十八坂展望台からの眺め
向こうに見えるのが船越半島、下の海は、船越湾です。
午後に入って天気予報どおり雲が多くなり、せっかくの海が灰色です。晴れていたら、・・・と思わせる景色です。
山田湾の養殖イカダ
車の中から撮ったので、ぶれていますが、山田町のもう一つの湾、山田湾です。ふだんは湖のように穏やかな入り江だそうで、カキやホタテの養殖が盛んなところです。
山田町も震災の被害が大きかったところです。人的被害は、約800人。
陸地の方は、まだまだ復興している状況ではありませんが、養殖イカダは、復活してこのような状態になってきています。
10月下旬になれば「カキ小屋」ができて、獲れたてのカキやホタテをお腹いっぱい食べられるそうです。
「道の駅やまだ」
45号線に沿った「道の駅やまだ」に寄りました。野菜も魚もお土産も売っているこういうところが大好きで、見るとすぐに入ってしまいます。
これは、お魚のコーナーにあったものです。下の列左側は、「わかし(ブリの子ども)」、右は「かつお」、どちらも安くて生きがいいです。
上段は、「まんぼうの白身」。まんぼうは、横浜の魚屋では見たことがありません。
白身の隣には、赤身、それに肝もパック詰めされていました。どんなお味なのか1度食べてみたいです。
マツタケも並んでいました。山田町は、マツタケの産地でもあるのです。
軽食堂もあり、特産のわかめを練りこんだわかめラーメン380円、わかめソフトクリーム250円が目玉です。この日は、遅い昼食を済ませていたので、コーヒーのみ。残念ながら食べられませんでした。
宮古には思ったより早く着いたので、お宿より先に「浄土が浜」へ行きました。
「浄土が浜」
JRの駅に貼ってあるポスターにもなっている有名な景勝地、「浄土が浜」です。
白い岩、緑の松、これに青い海がそろえばまさに絶景というところなんでしょうが、残念です。
友だちがガイドブックで見た「日本の青の洞窟」を見たいというので、サッパ船(小型ボート)に乗りました。
チケットを購入すると、なぜか「かっぱえびせん」の袋もくれたので、おやつなのかと思っていましたが、乗り込んでまもなくやってきたのがこの鳥。わけが分かりました。
茶色いので何の鳥かと思いましたが、船頭さんに聞くと、「ウミネコの幼鳥」だということでした。成鳥になると白と灰色の羽になるのだそうです。
もう、北へ移動するころなのに、ここのウミネコはえさに困らないせいか、ずっといるといっていました。
「ウミネコの幼鳥」
しばらくまっすぐ前を見ていたのに、時折横を向いて私たちと目を合わせてきます。そう、えびせんを要求しているのです。
「ちょうだいよ。」と言いたそうなこの目。
でも、友だちは被っていた白いヘルメットにウミネコが止まったとたん
「きゃー」
と声を上げたので、えさをやってこれ以上集まってきたら困るだろうと、粘るこのウミネコさんにはあきらめてもらいました。
でも、始終えびせんを食べていたら、高カロリー過ぎて、鳥も成人病になるのではと心配になりました。
私のヘルメットの上にも止まりましたが、結構重かったです。
「青の洞窟」
舟は、ちょっとした洞窟に入っていきます。
入り口から向かって左側の海の色が光線の具合で青く見えるのです。
晴れた午前中に来ると本当にエメラルドのような色に見えるのだそうです。
本場イタリア・ナポリの青の洞窟へ行っても、海が荒れると見られないそうなので、確立の高いここへ来るという人も珍しくないそうです。
曇った夕方の光では、これで我慢です。
私たちが乗った舟は、女優の吉永小百合さんがここを訪れた時に乗船したものだとかで、後で写真を見て、小百合さんと同じかあ・・・となぜか嬉しくなりました。(ちょっとわけがわからないですよね)
(続く)