7月2日は、二十四節気七十二候の ”半夏生ず” ということで、
半夏(夏至から11日目)には、関西では、タコを食べる慣わしがあるそうです。
そうだ、今日は、タコを買ってきて食べようと思っていたら、
スーパーでは、ちゃんとタコが売り場を飾っておりました。
明石のタコではなく、モーリタニアのタコでしたが。
何にして食べようかとクックパッドをのぞいていたら、
タコ飯がおいしそうだなと思いました。
玄米を五分搗きに精米して調味料と出汁でタコを軽く煮て、
その出汁だけをご飯に入れて炊いた後、煮たタコを入れ込みました。
ショウガの千切りと海苔をのせて食べましたが、タコの旨みがご飯ににじみ出ていて、美味しかったです。
左上から、
*ひじきの煮物(ニンジン、ゴボウ、油揚げ、ひじき)
*トマトの塩麹がけ
*酢の物(タコ、キュウリ、ワカメ)
*タコ飯(ショウガ、海苔)
*あさりのすまし汁(あさり、ネギ)
半夏というのは、カラスビシャクという植物のことですが、(よく田んぼの畔などに生えている黒い小さなラッパ状の花をつけている)
ちょうどそれが生える頃なので、”半夏生ず”というらしいです。
新暦では、7月2日頃から6日くらいまでにあたるそうです。
ちょうど田植えなどの農作業が一段落するころで、
体を休める必要から日本の各地でいろいろな慣わしが残っているようです。
因みに、香川県では、麦の刈り入れが終わり、
収穫に携わった人たちに うどんを振舞ったそうです。
福井県の大野市では、近海でよく取れるサバを食べるのだそうです。
いずれも、滋養がある食材を体に取り込み、休養して
本格的な夏に備えるという意味があったのだと思います。
タコもタウリンが含まれ、
高タンパク、低脂肪で体によい食材なので食べられるのだと思います。
現代は、サプリメントや薬状のものを取って済ませる風潮がありますが、
昔からの知恵、食べ物から栄養を取り込むという基本は忘れたくないです。
半夏とは、違う植物ですが、”半化粧”もちょうど今頃花を咲かせます。
葉がこのころ半分だけお化粧をしたように白く変化するのです。
こちらの方が有名かもしれません。
先日、三渓園に行った折、撮ってきた写真です。