小江戸 川越へ

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 22日に学生の時のクラス女子6人で、川越まで行ってきました。

 川越は、横浜からだと湘南新宿ラインか、東横線副都心線)を使うと

電車に乗る時間は、1時間半ほどで行けることが分かりました。

 まず駅前から小江戸名所めぐりバスに乗り、「喜多院」まで行ってみました。

 「喜多院」というのは、創建は奈良時代にさかのぼるといわれ

天台宗関東総本山の寺だそうです。

 正月三日には、だるま市も開かれ、

地域の人からお大師さまと親しまれているお寺です。

 江戸時代には、徳川家からの厚い庇護を受け、

江戸城から 「家光誕生の間」と「春日局化粧の間」が移築されています。

 上の写真は、「春日局の化粧の間」から見える遠州ゆかりの枯山水の庭です。

 京都の庭などに比べると繊細さにかけますが、

川越らしい素朴な’感じがします。

 バスの時間の都合で見ることができませんでしたが、

山門を入った右側に五百羅漢さんが鎮座しています。

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 バスに乗り、博物館前で下車し、

川越城本丸御殿の見学をするつもりでいましたが

月曜日の定休日のほかに第四金曜日も定休だと知らず、

博物館も本丸御殿も見られませんでした。

 川越城は、太田道真、道灌父子により築城され、

江戸の北の守りとして重要な働きをしたそうです。

 今は、目立つ建造物は残っておらず、本丸御殿と中の門堀跡だけが見学できます。

 ふと、通りの反対側を見ると、

大きなうさぎの人形が飾られています。

のれんに「道灌」と書かれた和菓子屋さんでした。

 下見をしてくれた人が、

「ほかのところと離れているので、もしお土産をここで買いたかったら、

今買った方がいいよ。」

というので、通りを渡って覗きに行きました。

 うさぎ饅頭があるのかなと思ったら、

「道灌まんじゅう」 「芋丁稚羊羹」 「芋羊羹」 「醤油羊羹」

など、川越らしいサツマイモを使ったお菓子が並んでいます。

 美味しそうなので、丁稚羊羹と芋羊羹をお土産に買い

本丸御殿を見学し損ねた記念に、

道灌まんじゅうを一つ買ってそこで食べました。

 店の人に聞くと、

うさぎは、市が店先に飾ってほしいと要請したようで

和菓子屋さんと直接関係がないことが分かりました。

 人寄せパンダならぬ、人寄せうさぎでした。

 ここの竹の皮に包まれた芋蒸し羊羹(丁稚羊羹)は、

余計なものが入らずとても美味しかったので、

結果、人寄せうさぎには感謝しています。

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 そうこうしているうちに、ランチの予約時間になったしまったので

大通りから路地を入ると、レトロな映画館に遭遇しました。

 映画のセットかなと思わせる映画館で

懐かしい気持ちになりました。

 川越の駅の方には、新しいシネコンがあるのでしょうが、

この辺りは、駅からちょっと離れているので、

こんな映画館がまだ息づいているのでしょう。

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 ランチを食べた「初音やガーデン」の玄関です。

 (不覚にも、ガラス張りであることを意識していなかったため、

ぼうっと映り込んでしまった亡霊がおりますが、無視してください。)

 ここは、江戸の末期にできた老舗料亭「初音屋」だったそうですが、

新しい時代に合わせ、3年前にリノベーションしたそうです。

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 ここは、和室3室分、約100畳の大広間に絨毯をひき、

ダイニングレストランにしたところだそうで、

部屋の両側に和風の庭がのぞけるようになっています。

 ガラスの戸や障子などをちゃんと残し、

和洋をうまく融合させた素敵な空間でした。

 食事は、カジュアルフレンチでしたが、写真は省略。

 

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 ひとしきりしゃべった後、

ほかの部屋も見たいというリクエストをしていたので、

係の男性に、待合室や離れとなっている個室など

ほかのお部屋を案内してもらいました。

 これは、2階。

 主には結婚式場やパーティー会場として利用されるそうです。

 むき出しの屋根部分に太い梁を配置したり、

桟の入った窓や柱など古いものを利用したりしています。

 他方で、正面の石壁に水を流すような新しい装置も取り付け

うまくリノベーションした結婚式場になっていました。

 

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 窓からは、「時の鐘」が見え、

ここへ招待された人が 

(川越へ来たんだな)

と、ふと窓辺に目をやる仕草が見える気がしました。

 もう縁はなさそうですが、川越にゆかりのある人には

いい式場になりそうなところです。

 (次に続く)