キリンビール工場見学

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 先週の金曜日のこと。

 現在、アメリカに住んでいる息子一家が夏休みを利用して横浜にやってきている。

 この日は、大人が一人都合が悪くなり、私にもお誘いがかかった。

 

 以前ビアレストランには行ったことがあるが、工場見学は初めて。

 見学は事前に予約を入れる必要があるが、料金はただ。

 最寄りの駅は、京浜急行生麦駅。そこから約10分歩く。

 カンカン照りでほとんど日陰もない道を歩くので汗だくになる。

 

 見学は、35人が一グループになって、ガイドさんの案内で回る。

 まず、映写室でキリンビールの歴史、工場の概要などが映像を通して語られる。

 冷房がすごく効いているので寒いくらい。

 そもそもビールの発祥地は横浜の山手。

 関東大震災で工場は壊れてしまい、この生麦に新しい工場を作ったのだ。

 

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 キリンといえば、一番搾り、ということで

この見学ツアーは、一番搾り製法に特化したものになっている。

 まず、原料のホップと大麦の実物が置いてあり、自由に手に取り香りを嗅いだり、

ビンに入った大麦を実際に口に入れて味を確かめることもできる。

 ホップの苦い香りと噛むと大麦の甘味を感じられる。

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 この巨大なカマのようなものはざっと4つあり、

糖化➡麦汁ろ過➡煮沸➡発酵を受け持っている。

 中が見えないが、プロジェクションマッピングで中のようすを映し出してくれる。

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 この小さなコップに一番搾り(左)と二番絞り(右)の麦汁が入っている。

 この二つを飲み比べるのだが、もちろん一番搾りの方が美味しい。

 普通のビールは、この二つをブレンドして作るのだというが、

果たしてほかのビールがどうなっているのかを知らない私には

「ビールならキリン一番搾り」と言い切れないところがある。

 これは、まだ発酵していないので、子どもでも試飲できるが

子どもには美味しいと思えるものではなく、変な顔をしてなめていた。

 この4つの工程の後、貯蔵、ろ過を経てビールは缶や瓶に詰められ

箱にパッケージされて出荷されるという。

 

 最後は、試飲室でビールもソフトドリンクも3杯まで飲むことが可能だ。

 まず、一番搾りは必須、その後黒いスタウトビールとプレミアムビールも飲める。

 飲めないのに欲の皮がつっぱった私は、一番搾りを3分の1

それにスーパーなどには売っていないというので、

プレミアムも3分の1だけ飲んでみた。

 孫の前で醜態をさらしてはいけないと思ったが、

これだけでほろ酔い気分。ちょうどよかった。

 子どもは、もちろんリンゴジュースだとかキリンレモンだとかを飲んでいた。

 いつの頃から甘くもないビールを飲みたいと思うようになるのだろうか

思えば不思議なことだ。

 

 20年くらい前に府中のサントリービール工場も見学したことがあったが、

ほとんどがパネルなと視覚的なものが多い見学だったような気がする。

 今回のキリンビール工場は、視覚にも動きのある新しいものを採用し、

目と鼻と舌と耳と手触りと確かに五感を使うものが多くて

非常に具体的でわかりやすかった。

 ガイドさんも洗練された話し方で感心した。

 

 子どもは、うちの孫を含めて3人しかいなくて、

あとは、平日の午前中来られる私のようなシニアばかりだった。

 ただでビールが3杯飲めて、隣のビアレストランでもランチができるというので

人気があるのだろう。

 横浜から直接工場まで予約すれば船でくるパッケージもできたと聞いている。

 炎天下歩かないでこられるのはいいかもしれない。(往復2,000円)

 

 この日のランチは、中華街へ行きたいというリクエストがあったので、

同發本店のチャーシュー焼き肉ランチ。

 

 

 おまけ

 夜になって、のどが渇くと赤紫蘇で作ったシロップを炭酸で割って飲む。

 今日もビールの話を書いていたら、何か飲みたくなってこれを飲んだ。

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