バングラデシュカレー

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 12月16日に生協のイベントでバングラデシュカレーを作るワークショップに参加した。教えて下さったのは、「シャプラニール」という市民による海外協力の会の活動家でバングラデシュやネパールなどに長い間駐在していた女性。

 今日の昼ごはんに教えてもらったそのカレーを作ってみた。このところ自分の作るものには動物性の肉は使わないようにしているが、このレシピはチキンを入れるようになっているので今回はレシピ通りに使ってみた。

 材料は、チキン、玉ねぎ(みじん切り)、ジャガイモ、トマト。

 あとは、ショウガとニンニクのすりおろしをどっさり入れることとたくさんの香辛料を入れること。

 香辛料は、ターメリック、唐辛子パウダー、コリアンダー、クミンシード、カルダモン、シナモンスティック、シナモンパウダー、ローリエ、塩、油(菜種油)

 水は、少し入れるが少し入れるだけで基本的には、材料から出てくる水分を大事にして焦がさないようによく混ぜる。ジャガイモもチキン(表面を焼いておく)も蒸すようにして熱を通すところが大事だと勝手に思っている。

 ふだんは、簡単に出来合いのカレー粉を使ってしまうが、こうやってちゃんとスパイスを入れて作るとそれぞれが香り立ち鼻をくすぐる。大人用にするときは、唐辛子粉を多く入れ、塩味も好みで量を調節するといい。

 トマトの酸味がすっきりとした味わいにしているし、ジャガイモがホクホクしていてとっても美味しい。

 私のうちのコメは玄米で小豆を入れて炊くので、こんな色をしているけれど、もちろんバングラデシュでは、白米、長粒種とは限らないそうだ。

 

 この日は、夏に予定していたハートカフェが、台風で中止になったのでその代わりに会場の都合で縮小しての開催。ハートカフェというのは、世界について平和について考えようという取り組みの一環。

 プログラム

 1中村雄子さんの被ばく体験のお話

 2ロヒンギャ支援緊急募金報告会

 3バングラデシュカレーを作ろう

 4ラオス語絵本作り

 5フェルトでブローチを作ろう

 6伝統刺繍「ノクシカタ」体験

 7エレナさんのえいごで絵本の読み聞かせ

 このプログラムの中から時刻表で重ならないカレー作りとロヒンギャ報告会と「ノクシカタ」体験をさせてもらった。

 「ノクシカタ」刺繍

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 この伝統刺繍は、古くなったサリーに使った布を2,3枚重ねて布を丈夫にして再利用するための刺繍で日本の刺し子にあたる。並み縫いがほとんどで単純だが、図案、色も独特。フランス刺繍のような華麗な感じはないけれど、温かい感じがする。たかが並み縫いだけれどこれだけ刺すのにも膨大な時間を要する。私は、結局風車のような花の花弁を4周くらい刺しただけで30分が終わってしまった。

 

ロヒンギャ報告会

 生協でロヒンギャ緊急支援カンパを取り組んだので、その報告がユニセフとシャプラニールから映像を交えて行われた。

 ロヒンギャの人たちは、ミャンマーから追い出され、ミャンマーとの国境にあるバングラデシュの街の難民キャンプで暮らしているがバングラデシュでも定住は認めないという。この地域は、ビルマと呼ばれていた頃はイギリスの植民地、第二次世界大戦の時は、日本が占領していたり、なかなか複雑な問題を孕んでいるような気がする。

 ロヒンギャの人たちは、安心して暮らす場所が見つからない。竹の骨組みにシートをかぶせただけの家がほとんどで、雨期に入ると老朽化した家はひとたまりもない。食料(粉ものがほとんどで、生鮮食品は見られない)水、トイレなど課題が多いという。子どもの教育は言わずもがな。

 シャプラニール(蓮の花の家という意味のベンガル語)は、ロヒンギャの難民の支援が緊急なので取り組みを開始しているが、基本的にはバングラデシュやネパールを中心にした活動をしている国際協力NGO

 創立45周年を迎え、「誰も取り残さない。」というスローガンをかかげ、

1、子どもの権利を守る。

2、災害に強い地域をつくる。

3、フェアートレードを通じ共生できる社会をつくる。

 この日は、フェアトレードの商品の展示即売もあり、私はシャプラニールからバングラデシュとネパールの女性の自立を目指して作っている石鹸やリップバーム(1000円ほど)ラオスからは絹の布の箸袋(1800円)を購入した。ふだん普通のお店でアジアの製品を買うととても安い値段で買えるが、フェアートレードの商品は安全で安心な材料を使っているし、比べると高い。その差がフェアーかそうでないかを表わしているのではないだろうか。

 日本政府は、労働力が足りないからとよく審議もしないうちに強行採決までして外国人労働者を受け入れようとしているのに、こうした行き場のない難民の受け入れにはものすごく消極的。もうすでに日本は移民の国になりつつあるのだから、本当に困っている難民受け入れに積極的であるべきだと思うのだがどうだろうか。

 イエメン、パレスチナロヒンギャ・・・子どもに食べ物が届かず命が奪われている国がなんてたくさんあるのだろうか。年の終わりに寂しい話になりました。

 今年も拙いブログをご覧いただきありがとうございました。