贅沢な粕汁

鮭の粕汁

f:id:yporcini:20200302210107j:plain

 久しぶりの食レポ

 冬になると新潟の村上市にある鮭の「きっかわ」が、横浜のデパートの催事にやってくる。震災の翌年に村上を訪ねた時にお店で買い物をしてから、必ず案内を下さるのでこの季節毎年買いに行っている。

 ここの塩鮭は、村上の三面川に上がってくる鮭を使い、塩漬けした後寒風にさらし、いい加減に発酵させているので、とっても美味しい。と言っても、一切れ千円を下らないので、私はその切り落としを買い求める。小さく切られた鮭は、粕汁に使うにはぴったりなのだ。

 さて、作ろうにも酒粕がない。スーパーにも置いていないし、弘明寺の商店街に一軒だけある酒屋まで買いに行った。

 店頭に3種類置いてあった。値段は、500g370円と500円。どうしようかと迷っていたら、店の女性が出てきて、「八海山の大吟醸酒粕にしなさい。もうこれきりで、入らないからね。」というので、大吟醸なら香りもよさそうだしと思ってそれを買うことにした。もちろん、500円のだ。

 酒屋で八海山の大吟醸を入れてないと粕だけでは仕入れられないみたいなので、運がよかったのかもしれない。酒飲みでもないのに、大吟醸を飲んだいい気分になるから単純だ。

 

 というわけで、昨日の晩は村上の鮭と八海山の大吟醸で一人盛り上がった。本当に上品なツンとくるお酒臭さがない。お世辞でなく美味しい。ちょっぴりお酒も飲みたいなくらいの気分だった。もちろん、体もぽかぽかになる。