マスク

 

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 スワニーという生地や洋裁の小物のお店からよく情報をもらっている。「マスクの材料のガーゼやシルケット(ニット生地)マスク用ソフトゴムが入荷しました。」というメルマガが20日の夕方携帯電話に入ってきた。

 

 使い捨てマスクがわずかしかないのでドラッグストアを通るたびにマスクはあるかなと覗くが、「今日は入荷していません。」という手書きの看板が立てかけられているのを見るだけだ。

 

 仕方がないので、いよいよ布地で作るかという気持ちになって土曜日にスワニーに出かけた。バスを乗り継いで行くので、うちを9時過ぎに出たのに山下町のスワニーのお店に着いたのは、10時20分頃。

 

 開店は、10時。まだそんなに来ていないんじゃないかとたかをくくって地階の売り場へ行くと、もはやレジの前に20人くらいの人が列を作っていた。思わず「えー、すごい。もうこんなに並んでいるんだ。」と声を出してしまった。

 

 びっくりしていても始まらない。今日のお目当ては、ニットのシルケット。もうすでに50cmの幅に切られて並べられている。白とベージュの2種類を持ってそそくさとレジへの長い列に並んだ。

 

 このシルケットニットというのは、お店の説明では肌触りがよく、上品な光沢感があり着け心地も大変よいとのこと。おまけに耳にかけるゴムはなくても伸び縮みするタイプの生地なので切りっぱなしにした紐でいいというのもいい。

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(ひもの結び目は中に入れてすっきりさせることができるし、使う人により紐の長さを調節することもできる)

 

 一応これでマスクは10個分ほど作れるが、きっちり詰めて取っていくともう4個くらい作れそう。型紙寸法図をサービスでくれるし、スワニーのホームページで作る手順なども動画で教えてくれるので誰でも作れるはずだ。

 

 とはいえ、ここのところミシンを操作していなかったので、下糸を蒔くところからつまずいて糸をこんがらかせ、うまく動いたかなと思うと糸がからんでやり直しとか、軌道に乗るまでに時間ばかりかかった。私は、特に不器用なので時間がかかる。

 

 Ⅿサイズを3個と、Lサイズを5個とようやく8個できた。さっそく今日用事で会った妹に一つ上げたので、7個が手元に。どんどん作って困っている人に使ってもらおうと思っている。

 

 「山梨県の中学生が600枚ほどのマスクを手作りして県知事に渡した」 というニュースを見たが、自分で作ってみるとその大変さが身に染みる。まだ10個にも満たないのに、600枚というのはものすごい。まだ中学1年生なのに、困っている人に役立ててほしいという気持ちがとっても嬉しいと思った。