岩手山麓 網張(あみはり)温泉

 9月に入ってもなかなか涼しくならないので、どうせなら旅に出ようと

急に思い立って岩手県へ行ってまいりました。

 

 9月の4日から13日までがJR大人の休日クラブの特別割安切符期間だったのです。

 去年は、この切符で北海道の旭川とウポポイへ出かけましたが、北海道の4泊5日は

ちょっと疲れるなと思って今年は東北3泊4日の切符を買いました。

 

 旅行の初日の9日は、台風が熱帯低気圧となって関東から東北へと立ち去る日と重な

りました。横浜を出る時は、小雨がぱらついていましたが、新幹線に乗ると間もなく青

空が雲の間からのぞくようになり旅行期間中傘の出番はありませんでした。やはり私は

天気には付いている「晴れ女」です。

 

 さて初日は、宿からお迎えのシャトルバスで盛岡駅から網張温泉の休暇村へ向かいま

した。網張温泉は、1300年前に開かれた歴史ある温泉です。岩手山の南西方向の山麓

あり、バターやチーズで有名な小岩井農場をさらに上った標高760㎡の地点にありま

す。駅からは約50分で着きます。

 

 盛岡では時間がなかったので、休暇村に着いてから食堂でランチにしました。

 せっかく盛岡まで来たので、「網張冷麺」を注文。盛岡だとぴょんぴょん舎のが有名

ですが、ここの冷麺も美味しいです。付け合わせのカクテキが冷麺とよく合っていまし

た。

 土曜日は休日前で本来宿泊料金が高いのですが、土曜日と日曜日にしか動いていない

リフトを使って山の上まで上りたかったので、わざわざ土曜日にやってきたのです。天

気が悪ければリフトは動きません。ところが運がいいというのか、雲は多めでしたが、

この日も次の日もリフトは動きました。

 

 本来チェックインは、午後3時ですが、早めに部屋を用意してくれたので、荷

物を部屋に置いて、近くの「網張薬師社」と「網張ビジターセンター」を見学しまし

た。

 休暇村から沢にかかる吊り橋を渡って10分程で薬師社に着きます。この日はこの

薬師社の祭礼の日だったので、午前中にここへ到着できれば、神事の後に行われるとい

う餅まきに参加できたのに、残念でした。遅い時間だったので祭礼の白い旗もちょうど

片づけられていました。

 休暇村でもお祝いだというので、喫茶室でその日に限り、350円のソフトクリ

ームを200円で販売していました。もちろん、私もデザートにいただきました。その

お礼をしなくてはと、お参りをして賽銭箱に100円入れてきました。

 

 お薬師様というのは、ふつうはお寺にあるものなのに変だなと思っていたところ、次

の日の朝の休暇村の職員によるお散歩会でここを通ったときに、ここは、神社とお寺が

一緒にあったときの古い形を残しているのだと説明を受けました。

 宿へ帰る道々咲いていたのは、ノコンギク。薄紫の素朴な花です。
 

 (次回へ続きます。)