翌日の朝、休暇村の職員が希望者をガイドしてくれる恒例のお散歩会がありました。
第一リフトに乗ってそこから網張の森を廻って前日の「網張薬師社」を通り、休暇村
へ帰ってくるほんの30分程度の散歩です。
参加したのは、私のほかにやはりJRの大人の休日クラブの期間限定切符を使っていら
したというご夫婦の3人だけでした。
第一リフトの終点からススキの向こうに雫石町が見渡せました。この辺りも冬になれ
ばスキー場ですが、向こう側の山の斜面も雫石スキー場のゲレンデがあるところだそう
です。
朝ご飯を食べ、今度は、一人で第一リフトからリフトを乗り継いで犬倉山へ行くこと
にしました。
第一リフトから第三リフトまで合計すると約40分ほどで、かなり乗りでがありま
す。ちょうどこの日(10日)までがリフトが1300円(宿泊者料金)。往復80分です
からかなり得をした気分でした。翌週の週末からは、1500円になるのだそうです。
私は、このリフトがあるので安心して山に登ってきましたが、下からでは、かなり大変
だったかもしれません。
朝ご一緒した方が、「青いリンドウの花が見ごろで美しかったですよ。」とおっしゃ
っていた通り、青紫のオヤマリンドウが咲いていてブルーカーペットを歩いている気分
でした。ビジターセンターの方に確かめたら、この辺りのオヤマリンドウは、ただのオ
ヤマリンドウではなく「エゾ」が頭につく「エゾオヤマリンドウ」だそうです。
リフトを降りてしばらく行くと、モクモクと白い煙が吹きあがっているところがあり
ました。山肌が荒れているので、お判りだと思いますが、網張温泉の元湯にあたるとこ
ろだとか。ここから温泉を引いているのだそうです。
チョウがやたらに集まっているところがありました。もうほとんど花が終わった状態
でしたが、この花は「ヨツバヒヨドリ」。もう一つは「キタカミアザミ」が咲いて
いました。
タテハチョウの仲間はヒョウモンチョウとクジャクチョウがほとんどでした。写真は
ことごとくブレていて載せられません。このチョウたちは、最後の吸蜜で卵を残して命
を終えるのかと思いましたが、成虫で冬を越すのだそうです。
30分も歩くと目的の「犬倉山」に登頂できました。何事もなく1408㎡の山に登
れました。登っている最中何人かの人と挨拶をかわしましたが、その中に外国の年配の
ご夫婦がおられました。手ぶらでしたからリフトを使って来られたのでしょう。
男性が「You are strong!」と言って、私の手を取って握手してくれました。厚みのあ
る大きな手は温かかったです。外国の人は、ストレートでいいなと思いました。
私は、中くらいのリュックで来ていたので、荷物が重いと思ったのでしょうが、ほと
んど入っていないリュックだったので、なんだか感心されて恥ずかしくなりました。
山の秋の花は少なくて寂しいです。それでもま元気だったのは、左の「ヤマハハコ」
と右の「アキノキリンソウ」。
山を下りて、向かったのは「網張ビジターセンター」。撮った写真を見てもらって
名前を確かめてもらいました。快い運動の後、温泉の湯舟に浸かって、極楽極楽!!
(つづく)