中華街で会食

 今週の火曜日に八王子から絵の仲間が3人横浜へやってきた。

 この日は、午前中は小雨模様という予報だったので、どうしようかと思いながら待ち

合わせの関内駅へ向かった。関内に着いた頃には雨は止んでいた。

 

 駅から横浜スタジアムのそばを通り横浜公園へ入った。西側に寄ったところに日

本庭園がある。期せずしてこの日は横浜の紅葉日和だった。日本大通りのすっかり黄色

くなったイチョウ並木も見事だったが、日本庭園のモミジの紅葉が美しく、子どものよ

うにその紅いモミジの葉を拾っては持っていた紙に挟みこんで楽しんでいた。

 

 まずは、楽しみにしていた中華街の会食。予約はしていなかったので、玄武門(北側

にある)から入り、加賀町警察署の前を通り中の善隣門をくぐり、老舗の本店を案内し

た。

 

 一つは、「萬珍楼」。(食堂の彫刻などが美しい広東料理の店)

 次は、「同發」。(私がここの焼き物が美味しいのでしばしばランチに通うやはり広東料理の店)

 その次は、「重慶飯店」。(ローズホテルの1階にあるレストランは、別館で一人で

もランチをいやな顔をせず案内してくれる四川料理の店。)

これに華正樓。(あまりに敷居が高くて本店には踏み込んだことがない)

少し前まではこれに「聘珍楼」があったが、人からの話では建て直すとかで今は、更地

になっている。

 

 結局三択ということになり、選んだのは「萬珍楼」。せっかくだから雰囲気のあると

ころという私の説明が影響したのかもしれないが、無難なところに落ち着いてよかった

。萬珍楼の春節に向けたデコレーションの獅子が迎えてくれる。

 

 昼のランチコースの朱雀を出してもらった。

 

  

 

 

 

 左上から前菜5品。一つ一つ微妙に味つけが異なり、これからの料理の期待感が増

す。同じ列の右側は海鮮とキノコのスープ。熱く仕上げていた。

 

 二段目左側は、白身魚のチリソースがけとエビのゆずソースがけ。右は、揚げ物二種

海鮮春巻きと大根餅。どちらも薄味だが旨味が感じられて美味しい。

 

 

 下段は、壺焼き焼き豚とキャベツのチャーハン。本当は、この前に大山鶏と里芋の南

乳煮込みがあったのだが食い気が勝って、写真を撮り忘れた。最後は、杏仁豆腐のヤマ

モモソースがけ。

 

 中華のコース料理は丸いテーブルでくるくる回しながら、自分たちで取る形式が多い

が、ここは、丸いテーブルは使っていないので、全部キッチンから一人分ずつ配膳され

る。そしてすべて食器に蓋が被され運ばれた先で蓋を取りそれぞれの大皿に置かれる。

ちょっと西洋風な感じだ。

 

 チャーハンの後、初めにサーブされたお茶とは別に蓋つきのウーロン茶葉が入ったお

カップが登場した。湯を入れて蓋を少し開けながら飲む。香り高いウーロン茶が口を

さっぱりとさせる。心憎いサービスだ。

 

 熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、料理の基本通り。しかも料理とデザートの間

にウーロン茶が出てくるところなど10パーセントのサービス料が必要なだけのことがあ

ると思った。

 

 めったにコース料理には出会わないので、今回は少し詳しくなった気がする。デザー

トを含めて7品で3500円(税込み)、それにサービス料が付くので3850円。これ以上の

コース料理ではみな食べきれないし、全員が満足してくれて計画した私としても嬉し

い。

 

 この後のことは、次回に回すことにしますが、この日の前日寒気がするのでいつもよ

りずっと早く寝たのだが、明け方お腹が痛くなり、吐き気もあってとても苦しかった。

 客人を案内している最中は、問題なくこのごちそうもすべて完食。

 ただ、次の日も、その次の日も明け方お腹が痛くなり、微熱があった。結局今日まで

まだ治らない。こんなことは、めったにないので免疫力が低下していることを自覚し

た。

 鼻も咳も出ない消化器系の風邪というのもあるらしいので、皆さんも気を付けてくだ

さい。