プロムナードプログラムと缶バッジ
昨日は、6,7日と開かれていた「横浜ジャズプロムナード」へ。写真はメインビジュアルを手がけるロコ・サトシのプログラムとチケットと引き換えにもらえる缶バッジです。このバッジをつけていれば、市内の会場どこでも入れます。
このイベントは、今年で20回目、プロ、アマ合わせて約3000名の出演、およそ400名のボランティアが参加する過去最大の規模となったそうです。ライブハウスで隣に座っていた人は、神戸から来ているので、金曜日から月曜日までホテルに泊まっているのだと言っていましたが、好きな人は遠くからも来ているようです。
街角での路上ライブ
始めに、関内ホールの小ホールでの西山 瞳さんのピアノトリオを聴きに行きました。彼女は、2005年のこのイベントのコンペでグランプリを取った方で、自分でも曲を作られて演奏していました。ピアノの方は、作曲やアレンジを手がける方が多いです。
入る時は、雨が降っていたのですが、出てきた時には、雨が上がっていたので、ホールの入り口のスペースで、首都大学の学生さんが演奏していました。
食事をして外へ出ると、すっかり曇り空から青空に変わって太陽がまぶしいほどでした。桜木町の駅へ出たら、クロスゲート前でもコレットマーレ前でもアマチュアの演奏が聞こえてきました。街中歩けば、どこからか音が聞こえるというちょっとすてきな2日間です。
ジャズ・スポット DOLPHY
私は、ヴォーカルが好きなので、大きな会場よりも息づかいが聞こえてくるようなライブハウスの演奏を好んで聴きに行きます。昨日もお目当ては、時々行く「DOLPHY」での2つのプロでした。
「DOLPHY」は、桜木町から歩いて10分ほどの野毛地区にあるのですが、昨日は、野毛の大道芸もやっていたのでちょいちょい覗きながら歩いていきました。
午後3時からの「北浪良佳(vo)トリオ」、午後7時からの「酒井 俊(vo)+浅川大平(p)トリオ」、を聴きました。お2人のヴォーカルは、このスポットの常連さんですが、私が聴くのは初めてでした。
北浪さんは、基礎がクラシックのせいか、声が美しいこと、ピアニッシモまで声がきれいにでることにびっくりでした。スタンダードのジャスも歌うし、日本語の歌も新しいアレンジで歌える歌手です。トリオのあとのベテランのお2人(井上淑彦(sax) )(小林正樹(p))の演奏も心踊りました。
酒井 俊さんのヴォーカルは、力強いハスキーな声で、言葉一つ一つを大事に歌っていました。語りも素敵で、心揺さぶられました。酒井さんもジャズ歌手でありながら、日本語の歌を歌われる方です。今は、たくさんの歌手が日本語の歌を歌うのがポピュラーになってきましたが、彼女が日本語の曲に取り組み始めたころは、酷評もあったそうで、先駆者というのは常に苦労するのだと思いました。彼女は、常に歌いたい歌を歌うというスタンスでやってきた人です。 前日も大ホールでベテランのオーケストラをバックに歌われたので、この日は、敢えて若いトリオと一緒に歌うことにしたのだと話していました。
ジャズを聴き始めてまだ間がなく、実は初心者でもあり、去年までは、昼前から夜の10時ごろまで自由にふらつく時間を持てなかったので、横浜に越して6年目になって初めての参加でしたが、心が自由になるというか軽くなるというか何かが湧き上がってくるような素敵な日となりました。