セントパトリックデーパレードを見た後、通りの裏側の窪地にある元町公園に行ってみました。
元町公園(ジェラールの水屋敷)
この公園は、「ジェラールの水屋敷」と呼ばれていたところで、フランス人のジェラールが作った工場の跡地を横浜が譲り受けて(永代借地)公園として整備したところです。
横浜が開港後、ジェラールが、ここにとてもいい水が湧いていることを知り、船舶用に必要な飲み水を簡易水道で供給する事業を起こし、さらに豊富な水を使った蒸気発電でレンガと西洋瓦を焼く工場もここへ作ったそうです。
昔の写真を見るとそのころからすぐ左隣は、今と同じように外人墓地があったようで、窪地になった部分いっぱいに工場が写っていましたのでかなり大規模だったことが窺えます。ここで作られた煉瓦や西洋瓦は、居留地の建設に使われ、ジェラールの煉瓦、西洋瓦はブランド品だったようです。正面に見える公園の管理等にもその西洋瓦が一部使われているようです。
ジェラールさんは、何がきっかけで遠く日本までやってきたのか知る由もありませんが、事業を展開し成功したので、晩年は、フランスに帰り金利だけで悠々自適な生活を送られたそうです。
私は、見逃しましたが、公園から離れた住宅街の中に湧き水の貯水槽があるそうです。水質は分かりませんが、今も湧き水はぼこぼこと湧き、この水が公園の中のプールと写真の「ウォーターガーデン」を満たしているそうです。
ウォーターガーデン
実は、ソメイヨシノの横浜の開花が今日か明日かと言われていたので、その様子を見に元町公園に行ったのです。
開花の標本木が元町公園のサクラだと聞いていたので探しましたが、どれが標本木なのかは表示していないので分かりませんでした。
でも、ちゃんと咲いていました。
ソメイヨシノの開花
ということで、私の中では16日が横浜のサクラの開花となりました。
元町まで行ってもなかなか行かないところですが、ちょっと山側に入っただけで、表通りの喧騒は届かず、静かでいい公園です。