明日からお天気は下り坂だそうです。
花が散らないうちに行かなくちゃ!
と思い立ち、三渓園へ行ってきました。
今年は、夜桜を観ようと、夕方になってからうちを出ました。
昨日あたりからだいぶ散り始めた桜ですが、
今日は、気温が上がらなかったので
桜は、まだきれいな姿を残していました。
お馴染みの池の前です。
もうだいぶ暮れてきていましたが、午後6時までは内苑の方へも入れるので、
一回りしてきました。
流れに沿って、まだだろうと思っていたヤマブキが
ここでも鮮やかな山吹色の花を咲かせていました。
先へ進むと、赤紫のミツバツツジが咲いていました。
やはり例年より少し早い開花のような気がします。
花の向こうは、三月に麦茶を出してくれていた
”待春軒”というお休み処です。
待ち望んだ春がやってきました。
さらに奥へ上って行ったところにある”天授院”の前です。
薄暗くなっているので、はっとするほど
新緑のもみじが鮮やかに見えます。
六時近くになったので、
また池のある外苑へ出ました。
池には、アオサギとたくさんのキンクロハジロが浮かんでいます。
アオサギは、右を向いたり、左を向いたり
せわしく首を動かしています。
様子をうかがっていると思ったら、次の瞬間、
キンクロハジロが固まっている方を目指して飛んでいきました。
どうも子どもが池に餌を投げていたような気配でした。
流石に目ざといアオサギさんです。
暫くベンチに座って、暮れなずんでくるのを待っていましたが、
風もありとても肌寒かったので、
思わず持ってきたストールを巻いて凌ぎました。
舟はいつもそこにとどまっているのですが、
役者だなと思います。
桜を引き立ててくれる脇役でもあり、
ライトアップされた今日は、主役にも見えます。
池の前は、三脚を立てて陣取っているカメラマンでいっぱいなので、
その隙間から撮った写真です。
向こうの山には、旧燈明寺の三重の塔がライトアップされています。
夜桜は、何か特別な感情を呼び起こします。
横浜の桜の開花は、24日でした。
一週間過ぎ、はらはらと散り始めました。
今年は、特に早いような気がします。
ほかの花もきっと一週間くらいで花の命は終わるのでしょうが、
桜は、ほかの花に比べて山のように花をつけるのに、
あっという間に散ってしまいます。
桜に何か特別の感情を持ってしまうのは、
人生と重なるからだと
自分の身に引き寄せて考えるようになりました。
自分が若いときには、目の前のことに追われ、
花見もできない年があったし、
ああ、また春がやってきたくらいの気持ちで
通り過ぎて行った桜だったのに。
年を重ね、体力の衰えと共に
散り始めた自分の生の短さを
ひしひしと感じるようになりました。
あと何回花見ができるのでしょうか。