上の写真は、植物園の斜面を利用して植えられている かき です。
かきが青い空を背景にして橙色の実をつけると
秋がやってきたなあと思います。
田舎に育ったわけではありませんが、
なぜか郷愁のようなものを感じるのです。
この子ども植物園は、横浜市に移管される前は、
小麦の遺伝子の研究で有名な学者
「木原 均博士」の研究のための畑があったところです。
京都大学から研究の拠点をこちらへ移転する時に、
京都の方に植えてあった かき をこちらに移植したのだそうです。
その種類は、約90種類で、
かきのコレクションとしては、日本一を誇っているそうです。
10月1日から12日まで、子ども植物園では、
そのかきの展覧会が行われていました。
残念ながら、展示はもう終わってしまいましたが、
柿畑にはいろんな柿が実っているので、それを見ることは可能です。
その中からいくつか
名前をメモしたものがどこかへ行ってしまってほとんどわかりませんが、
最後の右側のものは、中国の種類で「大磨盤」(ターモウバン)という名前です。
くびれがあって面白い形です。
一度どんな味なのか、食べてみたいです。
真ん中のケースにかきの木を使った製品が並べられていました。
主には、黒ガキの木を使って作られたものです。
皿、お盆、箸、しゃもじ、茶杓、棗‥‥
木の性質や模様もうまく使われているような気がしました。
唐傘は、柿渋を塗った製品です。
意外だったのは、一番奥にあるゴルフのクラブです。
やっぱり木が硬くないとできないなと思いました。
かきは、食べてよし、作ってよし、塗ってよし、
そうそう、柿の葉茶というのもあるので、飲んでよし。
日本並びに東アジアの中国や朝鮮には
庶民の生活に欠かせない樹木だったのだと
改めて思った展覧会でした。
かきは、植物学的には カキ ではなく、
カキノキ なんだそうです。