火曜日の午後、銀行へ用があって本町通りへ出ました。
せっかく出たので、また海を見に象の鼻公園から、山下公園まで歩きました。
ちょうど大桟橋の方を見ると客船が入っていました。
「ぱしふぃっく びいなす号」です。
月曜日も同じ船が入っていました。
この時期は、クリスマスワンナイトクルーズといって
前日の夕方出て、翌日また入港する一日限りの船旅があります。
この日は、冬至でした。
まだ4時にならないのに海岸通りのガス灯に灯が点りました。
山下公園に着くと、ベンチに座っている人のまわりに
たくさんのユリカモメが集まっていました。
私が近づいても逃げるわけでもなく、エサをもらえると知っているので
人を怖がったりしません。
中に、尾羽に茶色の羽が混じっているのが1羽います。
よく見ると、脚とくちばしの色も黄色がかっています。
ユリカモメは2年で成鳥になるそうなので、
まだ幼鳥なのだと思います。
ざっと見ただけでは、みな同じお顔に見えますが、
ようく見ると、目の横の黒みがかった毛の模様に違いがあるような、ないような。
カモメから見ると、人間もみな同じように見えるのかもしれません。
心なし海を見ているユリカモメは、
羽にたくさん空気を蓄えているのか、ふくらカモメのようです。
一斉にユリカモメが飛び立ちホバリングしていると思ったら、
前のおじさんがパンくずを放り投げているようです。
ユリカモメは人に対して何もしないとわかっているけれど
ちょっと不気味な感じがします。
氷川丸の方に行くと、
キンクロハジロが群れていました。
ちょうど去年の冬も、ここに来ていたので、
渡り鳥のナビは、すごく精巧にできているのだと思いました。
風が強く、波があるのでなかなか離れている鳥の写真がうまく画面に入りません。
前列左と3列目の後ろ向きのは、体全体が茶褐色なのでメスです。
前列右側と後列の2羽も頭と胸の色が黒いので、オスです。
ただし、体の中程の白っぽいところは真っ白ではなく淡色の斑紋が入っているので
これは、エクリプス(非繁殖期のオス)と呼ばれるオスです。
繁殖期になると、黒の体色はもっと黒く、白いところは真っ白になるので
はっきりとオスだとわかるそうです。
でも、繁殖は北国へ帰ってからなのでしょうから、
日本では、見られないのかなあと思いました。
頭の冠羽がオスは長く、メスは短いというのも目安になるのですが、
始終潜っているので、濡れていて冠羽は、よく見えませんでした。
山下公園近くの生地のお店を覗いて外に出て見たら
もうすっかり暮れていました。
象の鼻パークに戻ってきたら、クイーンの塔はライトアップされ、
みなとみらいにも灯が点っていました。
停泊していた「ぱしふぃっく びいなす号」から汽笛が聞こえたと思ったら、
大桟橋を離れ、あれよあれよと思う間に 桟橋の先端を過ぎて行こうとしていました。
大きな船なのに、動きはびっくりするほど迅速です。