お花見その3 川のさくら

 昨日の続きです。

   南太田駅のドイツパンのお店でシナモンパイとコーヒーをお腹に入れて一休み。

 平戸桜木道路のY校前で曲がって大岡川へ出てきました。

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 いつも見ている弘明寺付近より2キロ位下流なので、だいぶ川幅があります。

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 曇り空で桜の色が冴えませんが、

散歩道を歩くカップルは、お顔がほころびっぱなし。

 私にもそんな時があったのかも‥‥そんなことを思いながら歩きます。

 

 「清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき」

与謝野晶子の歌がふと浮かんでまいりました。

 

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 少し上流になると、川幅が狭くなり両岸の桜が合わさるように咲き枝垂れます。

 しばらくさくらの滝を見てください。

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 弘明寺の観音橋まで来ると、親水公園のように川のそばへ下りて

下から桜を眺めることもできます。

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 川の中央にいるアオサギカルガモはさくらを前景にした

カメラマンの注目を浴びてます。

 

 この日は、花見というよりは、この前からお騒がせしている

ホシハジロのホシくんがどうしているか気になってきたのです。

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 上の写真は、3月30日に通った時のものです。

 渡り鳥は、このホシくんだけになっていたのを見つけてしまったのです。

 

 30日より前に通った時は、彼の姿を見つけられなかったので、

もう仲間と飛んで行けたのかと思っていたのですが、

やっぱり駄目だったようです。

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 ホシくんの左側の羽はきっと折れているのだと思います。

 何とかしてあげたいと思うのですが、私には保護することができません。

 体の中で帰らなくてはという本能のようなものがきっと心を騒がせるのでしょうに。

 

 そして、4月2日のホシくんです。

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 (姿が見えなくなっていればいいのに)と 思いながら歩いていたのですが、

 弘岡橋のいつもの場所にはいませんでした。

 (いなくなったかな)と一瞬思いましたが、念のため屋台と屋台の間から

覗いていたら、手前にできた浅瀬に首をうずめたホシくんがいたのです。

 花見客でごった返した喧騒の中で、眠っているようにも見えました。

 

 ホシくんだけ独りぼっち。

 

 藻があるので、何とかエサは確保できるでしょうが、

これから夏に向かって生きて行けるのか、羽は治るのか、心配は尽きません。

 

 彼は運命と受け入れることができているのでしょうか。

 何を考えているのか、何を思っているのか知る由もありません。

 

 なす術がないというのは

悲しいですねえ‥‥