奄美大島 その5

 5日目は、夕方のフライトだったので、近場を回ったりお土産を買いに行ったりと

まったりとした時間を過ごした。

 午前中行ったのは、土浜海岸。

 奄美では、どの海岸も風光明美だが、この海岸もその一つ。

 全体が俯瞰できるような写真が撮れたらもっとその良さが伝わるのであろうが

残念ながらそれも叶わず、向かって左側と右側、それに真正面の海の写真を並べた。

 

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 海のようすといっても、この日は新月から1日目の日ですごく潮が引いていて

辺り一面潮だまりだらけだった。

 海岸へ出る手前の細い道に車がすでに2台停まっていた。

それも軽自動車ばかり。(奄美で走っている車は、軽自動車が圧倒的に多い。)

 

 だれもいないように見えるが、何人か潮だまりを歩いている人がいる。

 潮だまりには魚や貝が潜んでいるらしくどうも貝を探しに来ているようだ。

 私たちは、膝をいためた人もいるし、濡れることを覚悟してきていないので

残念ながら貝をみつけることはできなかった。

 貝より人間の方が多いのじゃないかと思うほど人がわんさかいるところでしか

潮干狩りをやったことがない人間から見ると

何でこんなに人がいないのかと不思議に思うくらいの潮干狩りだ。

 

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 人間がわんさかいない代わりにわんさか咲いていたのは、このノアサガオ

 車の通る道の脇にも咲いている野生の朝顔だ。

 花屋さんで売っている琉球朝顔と姿かたちはよく似ている。

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 街の八百屋さんで、半信半疑で買った「中間バナナ」。

 島バナナは、美味しいと聞いていたがもう一回り小さくて、値段は700円くらい。

 ところがすぐそばにおいてあったこのバナナ、これで100円。

 店の人に 

「中間バナナって美味しいの?」

と聞くと、

「青くてもやわらかくなれば食べられるし、美味しいですよ。」

 との返事。

ちょっと重くなるけれど、試しに買ってきたものだ。

 うちへ帰って、2日ほどしたところ、1本黄色くなってきた。

 さっそく食べてみると、ふだん食べているバナナより風味というか香りがあって

とても気に入った。

 近頃とんと目にしなくなった台湾バナナに近い感じだ。

 普通のバナナと島バナナの中間位の大きさだから、「中間バナナ」

という名前が付いたのだそうだ。

 もっとたくさん買ってくればよかったと思ったものの一つだ。

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 次は、島ラッキョウ。

 道沿いにあった民家で地域の農家さんの作ったものを売っていた。

 結構あって、一袋200円。

 うちへ帰った翌日、皮をきれいにして軽く塩で漬けて一晩冷蔵庫に置いたもの。

 こうやってかつお節をかけて食べるシンプルな食べ方もいいし、豚肉などと

いっしょに炒めても美味しい。 

 

 写真を撮らなかったが、八百屋さんで売っていたパパイヤの漬物美味しかった。

 甘味と辛みのバランスがとてもよくパリパリと歯ごたえもいい。

 自炊だったので、八百屋さんで量り売りのようなのを買ってきたが、

後を引く感じですぐになくなってしまった。

 もう奄美では、家の庭にパパイヤが実っている。

 奄美では、青いパパイヤは、普通の食材だ。

 しかも栄養価も非常に高いと聞く。

 

 後は、黒糖。

 ちょっと甘いものが欲しい時に、お茶うけになる。

 甘味はしつっこくなく、あっさりしている。

 調子に乗って食べると危険だが、ミネラル分が多く含まれているので

やたらに甘いお菓子を食べるよりずっと罪がないはず。

 

 

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 毎日見えていたが、ロッジの庭に咲いていたシマアザミ。

 つぼみの時は、花の先きがほんのりピンクで、開いてくると白くなる。

 その庭の「シマアザミ」に見送られてロッジを後にする。

 午後3時頃に空港へと出発。

 

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 帰りは、往きよりも30分ほど早い。

 奄美を遅れて出発した飛行機だったが、予定通り成田へ着陸予定。

 もうまもなくと思われる頃、飛行機の窓から

夕焼けに照らされた富士山がひょこっと見えた。

 どこからでも富士山はよく見えるものだと感心する。

 黒い手の先のようなシルエットは、房総半島の’突端ではないだろうか。

 飛行機は、無事成田へ到着しこの旅も終わり、そしてブログも終わり。