すっかり空気が入れ替わって、さわやかになりました。
それでも、昼間はミンミンゼミがまだ声高らかに独唱し、
ツクツクボウシが軽やかに輪唱をしているまだまだ夏が居残る9月です。
先週の20日から23日に友人に誘われ信州へ行ってきました。
宿泊は、標高1500m近い山の中でしたので、日中はともかくとして、
夜は、こちらで考えているよりもずっと冷え込んでストーブを焚きました。
行った日は、到着してしばらく風を通していなかったので窓を全開にして
二人で掃除機を動かし、雑巾がけに忙しく立ち働きました。
別荘は、到着時と出発時にしっかりと掃除をしなくてはならないのがたいへんで、
持つのも善し悪しだと思うわけです。( 別荘を持つ身にはなれませんが・・・)
翌21日は、朝から白樺の梢に青空が広がり天気も上々。
本当は、美ヶ原へ行くつもりでしたが、管理事務所によって話を聞くうちに
方向転換して湯の丸高原に行くことにしました。
ここから突然湯の丸高原です。
湯の丸高原は、東御市、すぐ隣は群馬県の嬬恋村というところに位置し、
冬はスキー場、春は赤いレンゲツツジの名所です。
ここまで、ゲレンデの駐車場から30分くらい登ります。
目指すは、左に見える丸い山、これが湯の丸山です。
この高原は、高山植物の宝庫でもあるといわれ、初夏から8月いっぱいくらいまでは
様々な花が目を楽しませてくれることが後からわかりました。
9月下旬になっても残っていた花々です。
ワレモコウ マツムシソウ
ウスユキソウ
何といっても今を代表する旬の花は、このオヤマアザミ。リンドウの間違いです。
鮮やかな紫の花は花が少ない今の時期に一番輝いていた花です。
もう一つ旬の花は、イワインチン。
麓の方には見当たらず、間もなく山の頂上というあたりから
咲いているのを見つけることができました。
初めて名前を知った花です。
湯の丸山の頂上です。
頂上は、石がゴロゴロしていますが平らで広く、ゆっくりお弁当も広げれますが、
私たちは、エネルギーが枯渇していたので、途中で食べてしまいました。
東側の後ろに見えるのは、浅間山。
ズームしてみると、わずかに白い煙が見えるような気がしました。
エネルギーチャージをした辺りから見えていた富士山です。
今回はあちこちで富士山や南アルプスの山々を見つけることができたので、
「二人ともなんと幸運なんでしょう。きっと心がけが良かったんだね。」
と自分たちをほめちぎっておりました。
いよいよ問題の下山です。
下山で目に入るのは、紅葉です。
花が見えないので、判断しかねますが、きっとヤナギランの草紅葉でしょう。
もはや紅葉が始まっていました。
これは、たぶんハクサンフウロの草紅葉でしょう。
一段と赤く色づいています。
麓の方のハクサンフウロは、まだ少しピンクの花を残していました。
ススキです。
うちの方のススキは、もう穂が開いていますが、ここのは空をすっくと
突き刺しているようです。
私は、膝が悪いので、登りはともかくとして下りは必ず膝が痛くなるので
どうなるかすごく心配していました。
おまけに山道の補修工事をしていたので、
急なゲレンデの斜面を下っていかなくてはならなかったのが結構つらかったのです。
今回は、標高差300mから400mくらいだったと思うのですが、
これくらいなら何とかなるなと思いましたが、膝は決してよくはならないのです。
それでも久しぶりの山歩きで自然の移ろいを直に感じられるって
本当に素敵なことだと思いました。
(続く)