東京港野鳥公園ー夏の終わり

 東京港野鳥公園では毎日ブログを発信してくれる。

 シベリアなど北の方で繁殖を終えたシギやチドリが越冬のため南へ帰る途中

野鳥公園にもエネルギーの補給と体を休めるためにやってくる。

 

 ここ2年は、東京都の管轄なので、コロナ禍の中閉鎖期間も長くてなかなか行けなかった。

 7月から8月には、やってきたシギ・チを紹介してくれていた。チュウシャクシギ

キョウジョシギ、ソリアシシギ、キアシシギコチドリイソシギ、タカアシシギ‥

早くいかなきゃ、早くいかなきゃと思いつつ行かれないでいた。

 

 というわけで久しぶりに出かけてみた。

 と言っても、結果から言うと天気が思わしくなく、昼すぎに到着したのでお目当ての

シギやチドリには会えなかった。

 島で休んでいたのは、コサギ、カワウ、それにカルガモ

 

 東淡水池にある水路の木の枝に止まっていたカワセミ。ずいぶん遠くだったのでこれ

で 精いっぱい。(左下にいる)

 

 そろそろ帰ろうかと思ったころ、カワウの狩りが始まった。カワウのリーダーがいる

のかどうかわからないが、それまで木の枝に止まっていたカワウ、島で休んでいたカワ

ウたちが次々にこの追い込み漁に集まって来る。

 総勢100にもなろうとする数で狩りを始める。すごい迫力だ。

 

 レンジャーに聞くところ、漁がいつ始まるのかはわからないが、ふつうはも

っと潮が引いたときにやるのだそうだ。今日は、満ちているのでたぶん不漁だろうとの

こと。カワウたちもなんだか物足りなそうにいつの間にか解散が始まる。

 

 面白いのは、近所にいたサギたちがカワウが追い込んだ方向を目指して次つぎにやっ

てくることだ。自分たちは、労力をかけず、(もっともサギは泳げないので仕方がな

いが、)魚にありつこうとする。カワウも結構獰猛な感じの鳥だが、サギの方が一枚上

手かもしれない。

 この日は、「三須広絵」さんの展覧会の最終日だった。

 ガラス絵なので、部屋の様子が写り込んでいる。鳥がメインだが、鳥と関係のある植

物、魚 昆虫、風景も絵の題材にしている。これは、カイツブリとスズメ。

ガラス絵は、描いたことがないが細かい神経と根気がないと描けないなと思った。

 

 おまけ 公園内で見つけた植物と昆虫。

 キツネノカミソリ。林の木の下にひっそりと咲いていた。

 田んぼのイネにちょうど花が咲いていた。お米の花だ。

 もうすぐお米も収穫の季節を迎える。

 いよいよ公園の出口に差し掛かろうとしたところで、このガに出会った。薄いブルーグリーンに紅のふち飾り、とてもおしゃれ。

 先に若い男性が写真を撮っていらしたので、このガの名前をご存じかと聞いたとこ

ろ、スマホを見て、

 「アプリにオオミズアオと出ているので、たぶんそうだと思う。」

とのこと。

 今は、植物にしろ昆虫にしろ、写真を撮ると名前がすぐわかるものがあって便利だ

と思う。私は一度聞いたきりではやはり覚えられない。この写真を載せる段になっ

て、やっぱりもう一度調べることになった。

 

 シギもチドリもほとんど帰ってしまったので、暑かった今年の夏は、もう終わりに近

いなと妙な寂しさを覚えた。