北海道の旅 その1

 

 (新函館北斗駅から、北斗号に乗り札幌へ向かう途中の「もり」駅。すぐ向こうは海でオオセグロカモメが堤防に停まっていた。青い空と青い海それだけしかない駅に惹かれた。) 

 

 9月に大人の休日クラブWeb限定の特別切符が売り出された。

 今までは、みどりの窓口へ予定を伝えれば切符を取ってくれていたのに、

Web限定となると まず、えきねっとの会員登録をしないと始まらない。

 特別切符だけならすぐ終わるのだが、6回まで座席指定券が買えるので、その

予約をするのに手こずった。

 間違ってダブって取っていたものがあったので取り直しをする必要があったことが駅

コンシェルジュに指摘されてわかった。

 まあ、それも多少の料金を支払うことで何とか解決。

 

 ホテルもしかり、"ウポポイ’の予約もしかり、今回の旅はすべてWebばかりで行く前

にどっと疲れた。JRもみどりの窓口のある駅を減らしているし、これからは年寄もパソ

コンか、スマホを使わないと旅にも行けないよ ということなのだろう。

 

 ここ2年続けて泊っている浜中の宿"霧多布里”のオーナーが絶滅危惧種とな

っている「シマフクロウ」の保護活動をやっているということを知って、私も今年の夏

シマフクロウエイドに加わることになった。

 

 シマフクロウは、北海道では最大のフクロウでアイヌコタンの守り神として大事にさ

れてきた鳥だ。

 北海道は、本土からの移住者によって畑や牧場などの開発が進められてきたことによ

り木の伐採が進み森はどんどん減ってきた。

 何百年という大きな木がないと巣が作れないシマフクロウは、その数をどんどん減ら

してきているのだ。

 

 きっかけはそんなところにあるのだが、現代の生活を問い直すことはとても大事だと

つくづく思う毎日。

 アイヌが大事にしてきたことは何だったのか、アイヌの生活を知ることは意味のあ

る事ではないかと漠然とした思いもあって今回の旅を計画した。

 

  (つづく)