スリランカの旅 その8 (アヌラーダブラ)

 アヌラーダブラは、2500年以上前に最古の都があった所。

 灌漑施設や上下水道を造るなど高度な文明を持っていた王朝だったそうです。インド

から入ってきた仏教は、ここから始まりスリランカ全土へと拡がっていったということ

です。この日も熱心な仏教信者がたくさん訪れていました。

 仏教遺跡地区の中で初めに訪ねたのは、「スリー・マハー菩提樹

 

 この菩提樹は、紀元前3世紀に仏陀が悟りを開いたというインド・ブッダガヤの分け

木だと言われています。本家の菩提樹からやってきたものだということは、現代では

DNA検査で証明されていると聞きました。幹がそんなに古い木だと感じさせない細さで

す。仏陀の大事な木ですから、19世紀に入ってからはゾウの侵入を防ぐため周りに石

の台を置き、鉄柵で周りを囲み守っているそうです。

 木の前には、お参りに来た人が供物を置く場所があるのですが、すぐにいっぱいにな

ってしまうので、片づけに来る人が私たちにその中の紫色の蓮の花をくれました。

 下から見上げた菩提樹です。折れそうなところなんでしょうか。金属の添え木がして

あるのを見つけました。日本だと木を使って添え木にするのにと、なんだか奇異な感じ

がしました。

 

 この塔は、「ルワンウェリ・サーヤ大塔」。紀元前2世紀ごろ作られ、高さが55

mある白く塗られたダーガバ(仏塔)です。かなり遠くから見えるので、この地域では

ラウンドマーク的な存在。建築された当初は、110mもあったそうなので、重機がな

い時代どうやって建造していったのかと思います。

 

 修理するときに使われるのか塔に沿って黒い縄梯子がかけられています。

 ちょうど塔の基盤のところに立つと、全体像は見えませんが、一番上に輝く宝石が見

えると言われて上を見上げて写真を撮りましたが、その宝石はよくわかりませんでし

た。

 

 大塔にもまるで誕生日ケーキのような豪華な供物が捧げられています。

 たくさんの信者さんが、地面にひざまづき熱心に祈りをささげている場面はいろんな

ところで見られました。仏教国といっても日本とスリランカでは信仰の広がりと深さに

はかなりの差があると見受けられました。

 

 広い野原のようなところにたくさんの遺跡が点々としていますが、入口でまず靴を脱

いで預けてあるので、この辺りを歩くのは裸足(外国人は靴下が許されます)。帽子

は脱がなければならないし、かなり過酷な状態で回らなければなりません。

 スリランカの方は、後姿のご婦人のように白い服をきてお参りするのが正式だと言わ

れています。

  

 左は、遺跡の中で写真が撮れた鳥ですが、名前はわかりません。雰囲気としては足

の長いムクドリ

 右は、朝ホテルを出て幹線道路に向かう途中で見たクジャク。バスの中からちょっと

距離があったので、小さくしか撮れていませんが野良クジャクです。(水色のポリバケ

ツの右下)

 (つづく)