前日に泊った「Hotel Tree of life」は、キャンディの郊外の山の中にあるホテルです。
スリランカへ来たからには、アーユルヴェーダがどんなものか知りたいし、一度施術を
受けたいと思う女性が多いので、女性の多いツアーにはアーユルヴェーダ体験がたいて
い組み込まれています。
町のアーユルヴェーダの施設に行くのは、言葉がわからないし一度行って終わりとい
うものでもないので、旅行者には気軽にお試しできる施術が用意されたホテルがありま
す。
このホテルは、日本の「生活の木」とつながりがあるようで、施術を受ける前の問
診票は日本語のものが用意されていました。
この建物の中が診察室と施術室になっています。まず、医者の診察があります。
実際に脈をとること、血圧を測ること、あとはガイドさんが通訳になって質問に答え
問診票の項目ごとを点数化して体質診断をします。
私は、不整脈があるのが気になっていると言ったのですが、医者は、血圧も良好だし
年相応だと気にもしませんでした。
アーユルヴェーダは、体の具合が悪くなったのは体のバランスを失ったことによる
ものとして考えるため、食生活や精神面など体を全体的にとらえて治療しようとしま
す。
西洋医療は胃が痛ければ胃にフォーカスして細かく検査し、検査結果の数字をみなが
ら治療計画を立て投薬、あるいは手術など病巣に直接働きかける治療が主だと思いま
す、病気の基本的なとらえかたが違うような気がします。
今回は、ゆっくりとした時間がないので、体質診断に基づいたオイルを用意してもら
って全身のオイルマッサージとシロダーラという額のところにオイルを垂らす施術のみ
をやってもらいました。
アーユルヴェーダではヴァータ、ピッタ、カファという3つのドーシャ(エネルギー
のようなもの)がどの人にも存在しており、どのドーシャが強いのかを診断してもらい
その体質にあったオイルを調合して施術を受けることになります。
ちなみに、私は先生からヴァータ・ピッタというメモをいただきました。
詳しいことはわかりませんが、ヴァータとピッタの両方の体質が含まれているという
ことなのだと思います。ということはヴァータは乾燥肌、行動的だが長続きしない、
というようなことが入っているし、ピッタは覚えるのが早いが忘れるのも早い、敏感肌
などが私に当てはまりそうです。
アーユルヴェーダではオイルも中に入れるものも植物の根や葉などすべて自然由来の
ものを使いそれを煮込んで用意しているのだそうです。
隣の施術室に入り、全身裸になって横になり、脚からオイルマッサージが始まりま
す。施術は女性の方です。指の力が強く痛いくらいですが、大変丁寧にやってもらえま
す。
足から始まって上半身まで終わると額にオイル少しずつ落としていくシロダーラが始
まります。ほんの少しの時間かと思ったら、とても長い時間でいつの間にか眠ってしま
いました。自分のいびきで目を覚まし、また寝ないように頑張るのですが、またいつの
間にか眠ってしまいます。実際に時計を見ているわけではないのでどれくらいの時間な
のかがわからないのですが、マッサージも含め約2時間くらいだったと思います。
終わった後は、オイルが体内にしみ込んでいくのをプールサイドのような暑いところ
で1時間ほど待ってから、シャワーを浴びることになります。
このシロダーラは、目、鼻、のど、神経に関連した病気、不眠症、頭痛などにも効果
があるそうです。
本来は、体に合う食事が重要なので、最低でも10日間くらいの日数をかけて体内の
毒素を出し、体のバランスを取り戻してく必要があるそうです。
アーユルヴェーダも奥が深くたった1回受けたくらいでは何もわかりませんが、考え
方は西洋医学より私には納得がいく気がします。
(つづく)