高尾山桜日和その1

薬王院の桜

 長い間ご無沙汰をしておりました。

 壊れたパソコンの代わりのものを買ってセットアップできたので

今回は、4月に行った高尾山のことを記事にしました。

 

 3月に予約を入れたものの、お天気が心配でしたが

この日は申し合わせたような好天に恵まれ、ふもとでは盛りを過ぎた桜がちょうど

見ごろを迎え、何もかもが素敵に見えた日でした。

 

 ケーブルを降り、ゆっくり歩いて40分。

 薬王院の玄関に着きました。

高尾山のちび天狗

 迎えてくれたのは、天狗さん。

 上には大きな天狗の面が取り付けてあるのですが、

ここに立っておられる天狗さんは、三頭身、しかも私の腰の高さくらいなので

お会いした時から、私は「ちび天狗さん」と呼ばせてもらっています。

 

 よく磨かれたすべすべの長い廊下を歩いて個室に案内されました。お参りするところ

と違って、庫裡のある建物は、築100年のものだそうで、黒光りした柱や床に重厚感

を感じます。

薬王院の精進料理

 頂いた精進料理です。

 中には、魚の刺身や焼き物をイメージするような料理もありますが、 

動物性のものやニンニク、ラッキョウ、ねぎ、ニラ、あさつき(玉ねぎも)など臭いの

強い食材も使われていません。

 いろいろ工夫がなされていて、これだけ用意するのはとても時間も労力も必要だろう

なと思わせます。これだけ食べればお腹がいっぱいではちきれそうになります。

 私は、奇を衒ったものよりは、春の山菜のてんぷらや蕗みそ、ゴマ豆腐のような

古典的な精進料理が好みです。

(ついでに料金もお知らせすると、この写真のものは3,900円ですが、2,900円のものもあります。当日予約なしで食べられるのは、そば御膳1,900円です。)

 

 次回も高尾山から

棹前昆布(さおまえこんぶ)

 先日の北海道旅行で昆布を買ってきました。

 私が訪ねた浜中町は、天然昆布では日本一の生産量だということで湿原センターの職員からもいろいろ教えてもらいました。

 

 コンブ漁が始まるのは7月。棹を使って昆布をひっかけて取るのでこの漁のことを棹入れというとのこと。

 漁が始まる前の6月に上から引っ張って取るのは、棹前(さおまえ)昆布。

 野菜でいえば、間引きみたいなものかな。若くてちょっと緑がかった色で厚みの薄い昆布です。

 この昆布は出汁を取るには不向き、でも煮て食べるには早く柔らかくなるので調理は楽です。早煮え昆布という名で売られているのも同じ種類の昆布だそうです。

 今回民宿で食べた昆布がとても美味しかったので、煮て食べようかという気になって棹前昆布を買ってきたのです。棹前昆布は、収穫量が少ないので正式な厚い昆布より希少価値がありそうです。

 

昆布のから揚げ

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 まず、天ぷらのついでにこの昆布をはさみで切ってそのままから揚げにしてみました。昆布の旨みがダイレクトに伝わってきて美味しく食べられましたが、天然の海塩が付き過ぎていてしょっぱかったのが残念です。年寄りですから塩分の取り過ぎは避けなくてはなりません。一度水に浸けて塩分を取ってからにした方が良さそうです。

 

昆布巻き

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 昆布巻きは今まで自分でやったことがありません。子どもの時から昆布巻きというと甘辛く煮てあってそれが嫌いだったのが原因かもしれません。ニシンとかサケとか中に巻くものはいろいろでしょうが、今回はうちにあったシシャモを芯にして巻いてみました。味は、みりんとしょう油とお酒で極薄味にしてみました。普通の鍋で30から40分くらいで十分柔らかく煮えました。ただかんぴょうで巻くのは、不器用な私にとっては少々面倒でした。薄味の昆布は美味しいと思いました。

 

昆布と塩サケの炊き込みご飯

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 水で戻した昆布を小さく切って戻し汁とお酒を足して炊飯します。塩サケは切り身のままご飯の上にのせてそのまま炊きます。炊けてから塩サケを取り出しほぐしてから混ぜ込みます。簡単で美味しい炊き込みご飯です。ご飯が進み過ぎて食べ過ぎるので要注意です。

 

 昆布は繊維質も多くミネラルの宝庫であることを認識。何もサラダを毎日食べずとも、海の野菜である海草を食べればいいのかと再発見しました。

 

ビオッツアのバスク料理

 イカスミご飯

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 これも秋のこと。

 コロナ禍でなかなか会えずにいた友人が11月初めに横浜へ遊びに来ることになってい

た。昼は定番の中華街でと思っていたが、その頃の私はバスク料理に恋い焦がれ状 

態だったので、友人の承諾を得てこのバスク料理のレストランでランチをにすることに

したのだ。

 

 会食のひと月ほど前に、下見をと思ってお店で1人ランチをした。

 サラダとメインとデザートとコーヒーで1700円(税込み1870円)。この日の

メインにはイカスミご飯を選んだ。

 その日はお客さんも少なかったので、カウンターに座ってオーナーシェフと店の名前

の由来や、バスク料理の調味料の特徴などいろいろ聞くことができた。

 

 「ビオッツア」というのは、バスクの方の言葉で「心」という意味があるそうだ。心

を籠めて料理をするという意味なのだろう。

 バスクは、イベリア半島の北の付け根にあたるとことろで背後にピレネー山脈、北に

ビスケー湾、フランスと国境を接している。南の方のカタロニアと同じようにバスク

族の独自の言葉や文化を持っている。

 

 

 地域性からも海の幸、山の幸と食材も豊富だという。特にサン・セバスチャンは、リ

ゾートの街でミシュランの星を持った世界的に有名なレストランがたくさんあることで

も知られている。フランスのリヨンと似た感じかもしれない。(行ったことはないが、

横浜のリヨンのレストランは知っている)

 

 シェフにピメントといわれる唐辛子がバスクの料理にはよく使われているという情報

も教えてもらえた。唐辛子は世界中いろんな種類のものがあって興味深い。

 因みにシェフは、バスクの観光の中心都市、サン・セバスチャンで修行をしてきたそ

うだ。

 

 そして、11月初め。友人が来る頃にフェイスブックワタリガニのパエジャ」

上がっていたので、勝手に一人盛り上がってランチメニューははこれに決めた。(予約

が必要なので)

 

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 はじめに飲み物を注文する。アルコール類は二人ともやめて、ぶどうジュースを頼

む。次に出てくるのは、ピンチョス」。テーブルチャージのようだ。日本でいえばお

通しに近いかも。

 この日のピンチョスは、スペインオムレツ、オリーブとピクルスとアンチョビ、パン

の上に白身魚のテリーヌマヨネーズ添え? だいぶ前のことで詳しいことは忘れてしま

った。

 ピンチョスは、バスクへ行けばお店ごとにいろんな工夫がされていてこれだけでも食

べに行きたいと思わせる。

 

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 メインは、その「パエジャ」、普段パエリアと呼ばれているもののようだが、中に入

れるものや鍋の違いでいろんな呼び方があるそうだ。これは、ワタリガニと野菜を入れ

込んだもので、カニのエキスがしみ込んだお米を楽しむ料理。カニの足や胴体を手に取

ってしゃぶりつくので、上品には食べられない。上に乗っているのは、お飾り。

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 2つ目の料理は、白インゲン豆と自家製のチョリソーの煮込み(名前は?)。これも

私の好みで決めた。豆の煮込みは本当にとろっとしていてソーセージからコクの

あるスープが出ていて、見た目よりずっと美味しい。

 

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 最後は、デザート。定番は、バスクチーズケーキ。濃厚なチーズを使っているのでこ

れだけでもずっしりとくる。

 近頃は、バスキーと呼ばれコンビニでも置いてある人気デザートのようだが、ここの

はもちろん店で焼いた手作りだ。本当はこの倍の大きさだが、半分にしてもらった。

 

 

 バスク料理のお店は横浜では、ここだけ。

 今は、4人用のイス席が3卓とカウンター席のみ、検温もアルコール消毒もしてコロ

ナ対策は万全のお店である。

 コロナ禍で人と食事ができない中、降って湧いたようなバスクレストランで量が多く

て一人では食べられないパエジャを友人と一緒に食べられて、本当によかった。

 コロナ禍での小さな幸せその2である。

コロナ禍のおかげ

 この話も昨年の秋のこと。

 シネマリンの映画を観るためにはバスに乗って往復する。

 映画を観終わるとまたバスに乗って帰るのだが、9月のある日映画を観終わった私

は、バス停近くの「ビオッツア」という店の前でランチ弁当を販売しているところを目  

にしてしまった。しまったというのにはわけがある。

 以前からスペインかイタリアのバールのような雰囲気のお店でどんな料理が食べられ

るのか興味はあったものの、アルコールを口にしない私には一人で入る勇気もなく敷居

が高かったからだ。

 早速近寄ってみると、弁当は2種類あって、値段も800円。透明なプラスチックの

ふたを通して中が見え、味付けなどの情報も聞いて選ぶことができるのだ。

 渡りに舟、すぐにそのランチ弁当を買って帰ったのは言うまでもない。

 

 

 ある日のランチ弁当は、魚介類の入ったイカスミ炊き込みご飯。

添え物は、鶏のから揚げとパプリカとブロッコリー

 魚介から出ているスープをしっかりと吸っていて、とっても美味しかった。

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 またある日のランチ弁当は、豚の三枚肉とジャガイモの煮込み、レンズマメと野菜の

煮込みとパンのセット。ボリュウミーでお腹がいっぱいになる。

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 またある日のランチ弁当は、肉団子とうずら豆のトマト煮込みとジャガイモとキュウ

リとピーマンとリンゴの入ったサラダにフランスパン。何回か食べると豆が多く使  

われているのがわかってきた。

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 このお弁当のおかげで、バスク料理に近づけたのはコロナ禍のちょっとした幸せだっ

たかなと思っている。

 

 

贅沢な粕汁

鮭の粕汁

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 久しぶりの食レポ

 冬になると新潟の村上市にある鮭の「きっかわ」が、横浜のデパートの催事にやってくる。震災の翌年に村上を訪ねた時にお店で買い物をしてから、必ず案内を下さるのでこの季節毎年買いに行っている。

 ここの塩鮭は、村上の三面川に上がってくる鮭を使い、塩漬けした後寒風にさらし、いい加減に発酵させているので、とっても美味しい。と言っても、一切れ千円を下らないので、私はその切り落としを買い求める。小さく切られた鮭は、粕汁に使うにはぴったりなのだ。

 さて、作ろうにも酒粕がない。スーパーにも置いていないし、弘明寺の商店街に一軒だけある酒屋まで買いに行った。

 店頭に3種類置いてあった。値段は、500g370円と500円。どうしようかと迷っていたら、店の女性が出てきて、「八海山の大吟醸酒粕にしなさい。もうこれきりで、入らないからね。」というので、大吟醸なら香りもよさそうだしと思ってそれを買うことにした。もちろん、500円のだ。

 酒屋で八海山の大吟醸を入れてないと粕だけでは仕入れられないみたいなので、運がよかったのかもしれない。酒飲みでもないのに、大吟醸を飲んだいい気分になるから単純だ。

 

 というわけで、昨日の晩は村上の鮭と八海山の大吟醸で一人盛り上がった。本当に上品なツンとくるお酒臭さがない。お世辞でなく美味しい。ちょっぴりお酒も飲みたいなくらいの気分だった。もちろん、体もぽかぽかになる。

 

 

 

 

 

5月24日の違憲訴訟の会

 5月に入ってしばらく間があいた「TPP新聞」が手元に届きました。

 私は、食のこだわりからTPPの農業分野や水道のことには疑問がありました。自分が良ければ、今だけ良ければなら、安全安心なものを取り寄せればいいのでしょうが、社会全体、そして次の世代にも安全で安心なものをと考えると政治から目を背けることができませんでした。そのために「TPP交渉差し止め・違憲訴訟の会」の原告の一人になりました。

 特に地裁の公判がある時には、何回も傍聴に足を運びましたが、国からの具体性のある説明は聞くことがありませんでした。

 2015年5月から2018年10月までの3年半、TPPそのものと交渉プロセスの違憲性を問うてきましたが、最高裁判決で棄却となり終結されました。しかしながら控訴審判決で「種子法廃止」は、TPPを背景にしたものだという判示があったそうです。

 日本の主要な農作物の米、麦、大豆は、これまで「種子法」によって安定供給が担保され、維持されてきたのです。以前触れたことがありますが、その種子法を廃止することで、何を政府はしようとしているかと言えば、外資企業の参入、品種の減少、供給不安、さらには遺伝子組み換え作物の生産拡大です。

 

 マスコミは、このことがとても重大であるという信号を社会に送り続けることはなく、2017年通常国会でこの法案を通してしまいました。日本の食料の根幹にかかわることをかくも簡単に決めてしまう日本の国の危うさがどこまで行くのだろうかと不安になるばかりです。

 

 5月24日に「TPP交渉差し止め・違憲訴訟の会」の総会があるというので参加しました。そしてこの日は、TPP訴訟ではないけれども、新たにそれに続く「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」を東京地裁に提訴した日でもあります。

 

 提訴の中身は、80ページに及ぶもので、弁護団が前日深夜までかかって仕上げたということで、大変ご苦労されたことがうかがえました。

 今回の提訴の具体的な文面は「TPP新聞」に要約したものがのっていますが、詳細はインターネットのホームページを通じてアップされることになっております。その中のごく一部ですが、弁護団の方から解説されたものがあったので、下記に引用させてもらいました。今度の訴訟の組み立てがおよそわかっていただけるのではないでしょうか。

  弁護団 浅野正富氏からの解説2より引用

 1948年国連で採択された「世界人権宣言」の25条1項は、「すべての人は、衣食住・・・により自己及び家族の健康及び福祉に十分な生活水準を保持する権利・・・を有すると規定しており、この食に関する部分は「食料への権利」を定めたものと理解されています。

 

 さらに1966年の国連総会において国際人権のうち「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」第11条では、「食料への権利」がより具体的に規定されました。

 

 食料への権利は、だれでもいつでもどこに住んでいても、人が生まれながらに持っている最も基本的な権利の一つで、人が心も体も健康で生きていくために必要な食料を自らの手で得られる権利です。

 

 農民が自由に種子を入手して農産物を栽培し、それを消費者が購入することを政府が制限したら、それは農民や消費者の食料への権利の侵害となります。

 

 日本国憲法第25条は、「健康で文化的な最低限度の生活」を保障していますが食に関する十分な生活水準が保持されなければ「健康で文化的な最低限度の生活」とは言えませんから、食料への権利は憲法25条によって保障されていると解釈することができます。

 

 したがって、種子法によって農民が廉価で優良な品種の種子を入手して農産物を栽培し、それを消費者が購入できた状態を、種子法の廃止によってできなくすれば、それは明らかな憲法違反です。

 

   

 総会には、あれっどこかで見た方が・・・と思ったら、川田龍平氏が参加されていました。

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 非加熱製剤でHIVを発症し、薬害エイズ訴訟を闘った方です。あの時代エイズを発症したと名前も顔も公表した人はいなかったので、マスコミでもずいぶん取り上げられました。現在は、立憲民主党参議院議員

 今回から連れ合いの「堤未果」さんとともにこの訴訟の原告になられたということで挨拶されました。

 

 怖~いこぼれ話

 

 最後に元農林大臣の山田氏からの挨拶の中で、国会議員ら28名が髪の毛を使って農薬の残留を調べたということを聞きました。

 

 遺伝子組み換え種子とセットで売っている除草剤グリホサート(商品名ラウンドアップ)をはじめ危険な農薬ネオコチノイドなどが残留していないかを調べる検査です。

 

 まだこの農薬がどのくらい摂取されると体に残留するのか、どこに一番顕著に出てくるのかということはわかりませんが、このうち23人に何らかの農薬が検出されたそうです。議員さんたちなので、そんなにひどい食べ物を食べているとも思えませんが、忙しい方たちなので外食は多いのではないかと思います。

 

 議員さんがこの検査をやったということはこの結果を踏まえ、これから国会の中でも取り上げられ、政治問題化されていくのではないかと期待されます。

 

 今や、100円ショップでも手軽に買える除草剤としてグリホサートの入った商品、その危険性を知らせないで日々売られ使用されているのが日本の現状です。

 アメリカでは、長年ランドアップを使用し続けガンを発症した農民がモンサントに対して裁判を起こし、勝訴したと伝えられています。モンサントの内部文書で、ランドアップがガンを誘発することがわかっていたことが表に出てきたらしいです。こういう訴訟が何件も出てきていることも知る必要があると思います。

 

 遺伝子組み換えの種子の危険性と農薬の危険性、その2つが複合されるといったいどんなことが出てくるのか、すべて今私たちが実験台です。

 

 あと怖いと思ったのが、早く小麦を枯らせて収穫したいという効率を求め、収穫期にランドアップのような薬を撒いているということです。収穫期に使われるこの農薬は特に危険だと思いませんか。

 

寒さに負けない食

 ハイビスカスの花

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 この冬の入口は、何だか暖かくて紅葉した木々の葉もなかなか地上には落下せず、ベランダに出していたハイビスカスも枯れずに頑張っていました。

 12月の初めいよいよこれはと思った日に、カレーリーフと一緒にうちの中に入れてやりました。つぼみに赤みが差しむくむくと大きくなってきてこれは咲くかもしれないと思っていたのですが、3日前ポトッと落ちてしまいました。約6週間、ほとんど変わらない大きさのまま受粉せずに命を終えてしまったのです。それでもなんだかかわいそうでペットボトルのキャップに水を入れて活けていましたが、赤い花弁が黒ずみ始めました。

 冬の入口が温かかったことも手伝ってこの冬は、定番の電気コタツもうんと寒い時用のエアコンも使っていませんでした。やせ我慢です。昨年元朝日新聞社の記者だった「稲垣えみ子」さんの本を3冊ほど読んでとても共感する部分があったからです。彼女は2011年の原発事故以後自分の生活を見直して、電気製品を極限まで捨てたという話には学ぶべきものがあったのです。

 私は、自分にできることはと考えて、冷暖房を節約しようと思っていました。以前から夏、エアコンを使うのは、夕刻から夜寝るまでの数時間だけ、それも1週間くらい。冬はコタツのみ、エアコンはほとんど使ったことがなかったのですが、11日に体の調整をしてもらいに行った時、「首ががちがちですよ。」と言われて、年寄りなので血管がどうかなっても困るし、ハイビスカスの花が開かないのはあまりにも室温が低いからだろうと考えて、とうとう一週間前から朝と夜の数時間だけエアコンを使い始めました。

 昨日は、大寒。一番寒い時だと言われていますが、まだまだ底には達していない気がします。やせ我慢をしてわかることの一つは、座布団に座り上から毛布を足腰まわりに巻いているだけで、自分の体から出る熱が半端なく温かいということです。生きているということはそれだけで温かいのだと思いました。

 もう一つは、体の中から体を温めることが大事だということです。正月明けから都心へ出かけることが多く、昼間はほとんど家を空けていましたが、ようやく予定がなくなり、三食まじめに食事を作れるようになりました。こういう寒い時には、汁物が体を温めてくれるので、毎食何かしら作っています。

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 左は、焼き鮭と焼きレンコンのコンソメスープ

 右は、ニンジンのぬか漬け

 予め、フライパンに油を引いて塩鮭とレンコンを焼いておき、器に入れる。コンソメスープの素を湯で溶いておいて器の上から注ぐ。レモンを添えてしぼるととてもさわやか。

 ニンジンのぬか漬けは、半端な野菜がある時にぬか床に入れておいたものの一つ。ニンジンは、抗酸化作用があるので意識して取っている。

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 今日の昼。

 左、玉ねぎとサツマイモと三色豆のカレースープ

 右、赤玉ねぎのスライスゆずポン酢かけ

 玉ねぎはくし切り、サツマイモは1cmほどに切り、鍋に油を引いて炒め、和風だしを分量(2人分で750㏄ほど)入れ、芋が柔らかくなったら冷凍の豆をカップ1杯ほど入れる。最後にそばつゆとカレーフレークをスープの味をみながら入れて出来上がり。

 蕎麦屋うどん屋)のカレーうどんの香りがして食欲をそそるし、体もすごく温かくなる。

 玉ねぎのスライスは、一番先に切って空気に20分くらい触れさせておく。かつお節とゆずの皮をちらし、柚子の果汁と薄口出汁醤油で調味する。冬は、血圧が高くなっているので、できたら毎日でも玉ねぎは摂りたいと思っている。

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 これは、昨日の夜の献立。

 左は、春菊としらすのチヂミ。

 右は、スンドゥブチゲ

 春菊一把使って作る。小麦粉と出汁を溶いたものに塩少々、春菊、しらす(ちりめんの方がいいがしらすしかなかった)を入れる。春菊の茎は小口切り、葉は4cmくらいに切って入れる。フライパンにごま油を引いて、片面5分蓋をして焼く。ひっくり返して縁から胡麻油を足して5分焼いて出来上がり。たれは、醤油と酢を等分唐辛子を好みで入れる。

 春菊は、免疫力を高めr、風邪の予防にとても良いと聞く。インフルエンザの予防は、予防注射でなく、食べ物で。

 チゲの方は、キムチを胡麻油を引いた鍋で炒め、斜め切りの長ネギと半分に切ったシイタケを合わせ、出汁を入れる。煮立ったら豆腐と春菊を入れ、温まれば出来上がり。

 これも簡単で体が温まるし、週に1回は献立にする。

 

 たまに 魚が献立に載りますが、基本は、植物性の食品と決めているので毎日レシピとにらめっこ。ここのところようやく少し慣れてきたというところです。因みに退職してから熱を出すような風邪を引いたことはありません。ちょっと自慢です。

 皆様も寒を乗り切るためにも体にいい食事をして下さい。私の寒中見舞いです。