先日の北海道旅行で昆布を買ってきました。
私が訪ねた浜中町は、天然昆布では日本一の生産量だということで湿原センターの職員からもいろいろ教えてもらいました。
コンブ漁が始まるのは7月。棹を使って昆布をひっかけて取るのでこの漁のことを棹入れというとのこと。
漁が始まる前の6月に上から引っ張って取るのは、棹前(さおまえ)昆布。
野菜でいえば、間引きみたいなものかな。若くてちょっと緑がかった色で厚みの薄い昆布です。
この昆布は出汁を取るには不向き、でも煮て食べるには早く柔らかくなるので調理は楽です。早煮え昆布という名で売られているのも同じ種類の昆布だそうです。
今回民宿で食べた昆布がとても美味しかったので、煮て食べようかという気になって棹前昆布を買ってきたのです。棹前昆布は、収穫量が少ないので正式な厚い昆布より希少価値がありそうです。
昆布のから揚げ
まず、天ぷらのついでにこの昆布をはさみで切ってそのままから揚げにしてみました。昆布の旨みがダイレクトに伝わってきて美味しく食べられましたが、天然の海塩が付き過ぎていてしょっぱかったのが残念です。年寄りですから塩分の取り過ぎは避けなくてはなりません。一度水に浸けて塩分を取ってからにした方が良さそうです。
昆布巻き
昆布巻きは今まで自分でやったことがありません。子どもの時から昆布巻きというと甘辛く煮てあってそれが嫌いだったのが原因かもしれません。ニシンとかサケとか中に巻くものはいろいろでしょうが、今回はうちにあったシシャモを芯にして巻いてみました。味は、みりんとしょう油とお酒で極薄味にしてみました。普通の鍋で30から40分くらいで十分柔らかく煮えました。ただかんぴょうで巻くのは、不器用な私にとっては少々面倒でした。薄味の昆布は美味しいと思いました。
昆布と塩サケの炊き込みご飯
水で戻した昆布を小さく切って戻し汁とお酒を足して炊飯します。塩サケは切り身のままご飯の上にのせてそのまま炊きます。炊けてから塩サケを取り出しほぐしてから混ぜ込みます。簡単で美味しい炊き込みご飯です。ご飯が進み過ぎて食べ過ぎるので要注意です。
昆布は繊維質も多くミネラルの宝庫であることを認識。何もサラダを毎日食べずとも、海の野菜である海草を食べればいいのかと再発見しました。