横須賀美術館

 ちょうど今日までの横須賀美術館では「青山義男展ーきらめく航跡をたどる」が開催されていた。

 画家の名前すら知らなかったのだが、電車の駅に貼ってあったポスターの絵を見て行ってみたいなと思った次第。

 

 これがその絵。彼の若い時のもの。

 幻想的な感じがする。美しい彩色ながらどこかくぐもったところがあって、そこが私が好きな理由。

 二十代の後半フランスに渡り、マチスに「この男は色彩を持っている」と評され交流もあったとか。

 戦争を挟み、日本に長くとどまっていたが、またフランスへ渡り、ヨーロッパをはじめ世界各地へでかけ精力的に描く。

 後半になると南仏の明るい印象の絵が多くなり、ますます色鮮やかな絵を描くようになる。晩年は白内障などを患っていたこともあったのか、どこかモネの睡蓮をイメージするような絵が多くなる。

 102才、茅ヶ崎で亡くなる。

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 「バラ園」90才を過ぎてから描かれた大きな絵。

 正面フロアーにこの絵を背景に記念撮影できるようになっていた。

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 横須賀美術館は、目の前に海がある場所に建てられているので、できたら天気のいい日に行きたいと思うのだが・・・結構天気に振られることが多い。

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 この日は、天気に恵まれ、青い空、青い海。桜もまだ咲いていた。

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 天気に誘われ、建物の屋上から外へ出てみた。

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 日差しを浴びて桜は白く輝いて見える。

 裏山からハイキングができるような道が整備されているので、観音崎のバス停まで歩いてみた。

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 羊歯が歩道を縁取るように手を広げている。

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 木の根っこが苔むした岩の上に飛び出しちょっと不気味なところもある。

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 ウラシマソウマムシグサの仲間だが、苞から長い糸が出ているので、それを釣糸に見立ててウラシマソウという名前になったようだ。どこか不気味な感じがする植物だが、ウラシマソウが多いということはかなり手つかずの自然が残っている場所だと思う。

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 キブシ。(キャットテールのような後ろの赤いのがわからない。)

 キブシも今年はとても美しく咲いているように思うが、私の知っている種類とは異なるのかもしれない。

 行きは、馬堀海岸駅からバスに乗ってきたが、帰りは、観音崎のバス停から浦賀へ向かう。

 ツバメが飛び交うのを今年初めて見た。

「ここは横須賀~」(山口百恵)なんてちょっとhighになって帰宅。