チョコレートな人々

 

 土曜日に「チョコレートな人々」という

 東海テレビが制作したドキュメンタリー映画を観てきた。 

 

 東海テレビというと、2017年に上映された「人生フルーツ」という映画がすぐに

浮かび上がる。長期の取材を通したほのぼのとしたご夫婦の素敵な物語で、初めの予想

よりずいぶんと長く上映された記憶がある。

 

 今回の映画も東海テレビが2021年の民間放送連盟賞テレビ部門のグランプリを受

賞した作品を映画化したもので、観る前から期待が膨らんだ。

 

 チョコレートを製造販売している生産者の話だ。起ち上げたのは、夏目浩次さん。

 愛知県の豊橋市の街の中で、小さなパン屋から始めたそうである。紆余曲折を

経て今では、全国に52の拠点を持つチョコレートブランドになり、有名なデパートの

イベントの常連にもなっているとのこと。

 

 夏目さんたちスタッフは、身体や心に障害を持つ人、シングルペアレント不登校

験者、セクシャルマイノリティなど。多様な人が働きやすく、しかもちゃんと稼げる職

場を目指してやってきている。

 

 夏目さんが、ショコラティエの野口和男さんと出会ったのが転機だったそうだ。

「チョコレートは、失敗しても温めれば作り直すことができる。」

しかもチョコレートは、アイデア次第で付加価値が高まる魔法の食材。

 野口さんとの出会いが今の「QUON」チョコレートを導き出した

 

 多様な人をどうやって受け入れてきたかをじっくりと見て、近くの「QUON」チョコ

レート店へ出かけてみてほしい。

 

 横浜にも2店舗あり、先日京急線の「富岡」駅の近くの「QUON」へ行ってきた。

 小さなお店にカラフルなチョコレートが所狭しと並んでいる。宝石のようなドライフ

ルーツや木の実がちりばめられたチョコ。

 

 寒い日だったので、「ショコラショー」(熱いチョコレートドリンク)を飲ませても

らって一息ついた。この日は、72パーセントのドミニカ製のチョコを使ったドリンク

で、あまり甘くなくておいしかった。

 

 映画を観てきたというと、店のスタッフさんがここはフランチャイズになっているの

で、近くにある障碍者の施設が運営しているのだと話されていた。

 

 ちょうど、私のすぐ後にいらしたご婦人も映画を観てきたと言ってらしたので、

お店のことを知ってもらうためにはこの映画は役に立っている。

 まもなくバレンタインデー。普段は、チョコをあまり食べないのだが、

今回は応援のつもりで購入させてもらった。